QLC+ 6 — Virtual Console Basics
Updated: 2026-06*
Virtual Console(仮想操作卓) は、スライダーやボタンを自由に並べて作る、あなた専用の照明卓です。ここに「明るさのスライダー」「色のボタン」などを配置し、Operate モードで実際に照明を動かします。
2 つのモード:Design と Operate
QLC+ には常に 2 つのモードがあり、右上付近のボタンで切り替えます。
- Design(編集)モード:ウィジェット(スライダー・ボタン等)を配置・設定する。照明はまだ動かない。
- Operate(操作)モード:作った卓が「生きた」状態になり、スライダーやボタンが実際に照明を制御する。
作るときは Design、動かすときは Operate、と覚えてください。
ウィジェットを追加する
Virtual Console コンテキストを開き、Design モードにします。ツールバーの追加ボタンから、必要なウィジェットを置いていきます。主に使うのは次の 3 つです。
- Slider(スライダー):明るさや色温度など、連続的に変化させたい値に。
- Button(ボタン):あらかじめ作った色や明るさの状態を、ワンタッチで呼び出す。
- Frame(フレーム):複数のウィジェットをグループにまとめる枠。照明ごと・用途ごとに整理できる。
ウィジェットを置いたら、右クリック →[Properties(プロパティ)] で詳細を設定します。位置やサイズはドラッグで調整できます。
スライダーで「明るさ」を操作する
最も基本的な使い方です。あるフィクスチャーの Dimmer(明るさ)をスライダーに割り当てます。
- スライダーを 1 つ追加し、右クリック →[Properties]を開きます。
- スライダーの動作モードを 「Level(レベル)」 にします。
- Level:選んだ DMX チャンネルを直接コントロールするモード。
- (ほかに、後で作る「シーン」を呼び出す Playback、全体を一括で下げる Submaster などがあります。)
- Level モードの設定内で、登録済みフィクスチャーとチャンネルの一覧が表示されます。このスライダーで動かしたいチャンネル(例:照明 A の Dimmer)にチェックを入れます。
- 名前(ラベル)を「A 明るさ」などに変更しておくと分かりやすくなります。
- [OK]で確定します。
これを照明の数だけ繰り返せば、各照明の明るさを個別に操作できる卓になります。複数チャンネルを 1 本のスライダーにまとめれば、「全体の明るさ」スライダーも作れます。
ボタンで「決め打ちの状態」を呼び出す
「3200K の暖色で全灯」「青一色」など、よく使う状態は シーン(Scene) として保存し、ボタンに割り当てておくと便利です。
シーンを作る
- フィクスチャー&ファンクション コンテキストを開きます。
- 新規シーン(Scene) を作成します。
- シーンの編集画面で、各フィクスチャーのチャンネル(明るさ・色温度・RGB など)を、保存したい値に設定します。
- 分かりやすい名前(例:
昼白色 全灯)を付けて保存します。
ボタンに割り当てる
- Virtual Console に戻り、Button を追加します。
- 右クリック →[Properties]→ Function で、先ほどのシーンを選びます。
- ボタンの動作(押している間だけ=Flash、押すたびに切替=Toggle など)を選びます。通常は Toggle が扱いやすいです。
- ラベルをシーン名に合わせます。
これで、Operate モードでボタンを押すだけでその状態を呼び出せます。
フレームで整理する
照明が増えるとスライダーやボタンが散らかります。Frame で「照明 A」「照明 B」「カラー」などのまとまりを作り、その中にウィジェットを入れると、見やすく操作ミスの少ない卓になります。無人運用の現場では、この整理がそのまま安全性につながります。
動かしてみる
- Operate モードに切り替えます。
- スライダーを上げて、照明が明るくなるか確認します。
- ボタンを押して、保存したシーンが反映されるか確認します。
ここで照明が反応すれば、接続・フィクスチャー・卓のすべてが正しくつながっています。反応しない場合は、第 3 回(接続)と第 4 回(モード一致)を見直してください。
卓のレイアウトを保存する
作った卓はプロジェクト(.qxw)に保存されます。[File]→[Save](または上書き保存)で保存しておきましょう。
ただし、無人運用では「学生が触った変更をマスターのプロジェクトに上書きしない」運用が安全です。日々の終了時の保存の扱い(save: No)については、第 8 回で説明します。