QLC+ 5 — 3D View Layout
Updated: 2026-06*
この章から、本シリーズは QLC+ 5(5.2.1) を基準にします。3Dビューは QLC+ 5 の機能で、登録したフィクスチャーを仮想ステージ上に立体配置し、実機なしでも当たりを確認できる強力な設計補助です。
位置づけ:主に管理者の作業です。 3Dビューは「配置・プレビュー」のための設計ツールで、卓(Virtual Console)を操作する学生が日常的に開く必要はありません。3D描画はPCに負荷がかかるため、学生の運用では基本的に開かない運用を推奨します。
0. 前提
- QLC+ 5 を使用します(4 には本格的な3Dビューはありません)。
- 3D描画には、ある程度のグラフィック性能が要ります。非力なPCでは視点操作が重くなることがあります。
- フィクスチャーは第 4 回までの手順で登録済みであることが前提です(3Dビューは登録済みフィクスチャーを並べる場所です)。
1. 3Dビューを開く
QLC+ 5 では、メイン画面の フィクスチャー&ファンクション(Fixtures and Functions) の領域に 2Dビュー / 3Dビュー が用意されています。
- ビューの切り替えアイコンから 3Dビューを選びます。
- ビューのアイコンを右クリックすると、別ウィンドウとして切り離すことができます。サブモニターがある場合は、3Dビューを切り離しておくと卓と同時に確認できて便利です。
2. ステージ(空間)を設定する
最初に、仮想ステージの寸法を実際のスタジオに近い値に合わせておくと、配置がイメージどおりになります。
- ステージの 幅・奥行き・高さを、スタジオの実寸に合わせて設定します。
- 天井高を正しく入れておくと、天井吊りのフィクスチャーを自然な高さに置けます。
3. フィクスチャーを配置する
登録済みの各フィクスチャーを、3D空間内の実際の取り付け位置へ動かします。
- 各フィクスチャーの 位置を設定します。QLC+ では座標軸が次のように対応します。
- X 軸=幅(左右)
- Y 軸=高さ(上下)
- Z 軸=奥行き(前後)
- 天井吊りなので、Y(高さ)を天井高に合わせ、X・Z で平面上の位置を決めます。
- 必要に応じて 回転(向き) を設定し、照射方向を実機に合わせます。
- 2Dビューの トップ(上面)/ フロント(正面)/ サイド(側面) を併用すると、位置合わせが正確になります。
スタジオの各フィクスチャーの正確な配置(位置・高さ・向き)は、別途配布する設定資料の値に合わせてください。
4. ビューを操作する
- 視点移動:ドラッグで回転、スクロールでズーム、パンで平行移動します。
- 2D / 3D 切り替え:平面で正確に置きたいときは2D、立体で確認したいときは3D。
- 表示モード(ビューポート):リアル/ソリッド/ワイヤーフレームなど、見え方を切り替えられます。重いときはソリッド表示が軽快です。
- ビーム(光跡)表示:光の筋を表示すると見栄えは良いですが、描画負荷が最も大きい部分です。動作が重い場合はビームをオフにすると改善します。
5. 実機なしでプレビューする
3Dビューは、卓のスライダーやシーンの操作を仮想ステージにリアルタイムで反映します。
- 実機・インターフェースに接続していなくても、PC内のDMX値だけで確認できます。
- これにより、配置とシーンの当たり(どの照明がどこをどんな色・明るさで照らすか)を、現場に入る前に検証できます。
6. 保存と配布
- フィクスチャーの3D位置情報はプロジェクト(
.qxw)に保存されます。 - そのため、管理者が配置済みの
.qxwを配布すれば、学生側でも同じ配置が再現されます(ただし学生は通常3Dビューを開きません)。
パフォーマンスのコツ
- 重いと感じたら、ビーム表示をオフにし、ソリッド表示に切り替える。
- 配置作業中は不要なファンクションを動かさない。
- 学生PCでは3Dビューを開かず、卓の操作だけに使う。
役割の整理
- 管理者:3Dビューでフィクスチャーを配置・確認し、当たりを詰めてから
.qxwを保存・配布する。 - 学生:配布された
.qxwをそのまま使う。3Dビューは原則開かない。