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QLC+ 4 — Fixtures: Adding & Custom Definitions

Updated: 2026-06*

QLC+ では、照明 1 台ごとを フィクスチャー(fixture) として登録します。ここで登録した内容(機種・DMX アドレス・モード)が、実機の設定と一致して初めて、思いどおりに制御できるようになります。

この記事では、

  1. ライブラリから既存のフィクスチャーを追加する方法
  2. ライブラリに無い/モードが合わない場合に、カスタムフィクスチャーを自作する方法

を解説します。


1. フィクスチャーをライブラリから追加する

QLC+ には 1,500 以上の機種データが同梱されています。まずはここから探します。

  1. フィクスチャー&ファンクション コンテキストを開きます。
  2. フィクスチャーを追加します(追加ボタン)。
  3. 追加ダイアログが開きます。メーカー → 機種 → モード のツリー構造になっています。上部の 検索ボックスに機種名を入力すると素早く絞り込めます。
    • 例:ARRI L7Diva などで検索します。
  4. 機種を選んだら、その下の Mode(モード) を選びます。ここが最重要ポイントです。実機で設定した DMX モード(チャンネル構成)と、必ず同じモードを選んでください。
  5. 右側で次を設定します。
    • Universe:出力先ユニバース(前回設定したもの)
    • Address:この照明の開始 DMX アドレス(配布資料の値)
    • Amount:同じ機種を一度に複数登録する数
    • Address gap:複数登録時、各台の間隔(通常はそのモードのチャンネル数に合わせると自動で連番になります)
  6. [OK] で追加すると、フィクスチャー一覧に並びます。

モード選びの注意 今回の照明は CCT(色温度)と RGB(カラー)の両方を受信できる DMX モードに設定してあります。ライブラリ上の同じ機種でも、「CCTのみ」「RGBのみ」「両対応」など複数のモードが用意されていることがあります。実機で選んだモードとチャンネル数・並びが一致するモードを選ばないと、色だけ動いて明るさが動かない、といったズレが起きます。各照明の正しいモードは配布資料で確認してください。

ARRI L7‑C Plus / Kino Flo Diva‑Lite 31 の探し方

  • ARRI L7‑C 系は QLC+ ライブラリに定義が存在します。ただし「L7‑C Plus」という新しい派生や、スタジオで使う特定モードがライブラリのモード一覧に無い場合があります。
  • Kino Flo Diva‑Lite 31 も、ライブラリに該当モードが無いことがあります。Diva 系は色を RGB ではなく HSI(色相+彩度) で扱うモードを持つ機種もあるため、実機のモードと一致するか特に注意します。

ライブラリに「機種はあるがモードが合わない」「機種自体が無い」場合は、次のカスタム作成に進みます。


2. カスタムフィクスチャーを自作する

ライブラリに適合する定義が無いときは、付属の QLC+ Fixture Definition Editor で自作します。作るのは「このチャンネルは Dimmer、次は色温度、その次は赤…」というチャンネル構成表(.qxf ファイル)です。

作業の前に、実機の DMX モード表(各チャンネルが何を担当するか)を手元に用意してください。これがそのまま設計図になります。スタジオ機材の正式なチャンネル表は配布資料にあります。

手順

  1. QLC+ Fixture Definition Editor を起動します(QLC+ 本体とは別アプリ。第 2 回参照)。
  2. General(基本情報) を入力します。
    • Manufacturer(メーカー)、Model(機種名)、Type(種別:色を出す照明なら Color Changer など)
  3. Channels(チャンネル) タブで、実機のチャンネルを 1 つずつ追加します。各チャンネルには Preset(プリセット) を選ぶと、役割(グループ)と挙動が自動設定されて便利です。
    • 明るさ:Intensity / Dimmer
    • 赤・緑・青:Intensity Red / Green / Blue(白があれば Intensity White
    • 色温度(CCT):色温度専用のプリセットが選択肢にあればそれを選びます。無ければ、チャンネルのグループを Colour とし、ケルビン範囲を Capability(能力範囲) として登録します(例:0〜255 を 2700K〜6500K に対応づける、など)。
    • 色相・彩度(HSI モードの機種):Hue / Saturation に相当するプリセットを使います。
  4. Modes(モード) タブで、実機のモードと同じ並び順にチャンネルを並べ、モード名を付けます。複数モードがある実機なら、使うモードを定義します。
  5. 保存します。.qxf ファイルは ユーザーフィクスチャーフォルダに保存します。
    • 目安のパス(環境により異なります):
      • Windows:ドキュメント\QLC+\Fixtures
      • macOS:~/Library/Application Support/QLC+/Fixtures
      • Linux:~/.qlcplus/fixtures
    • エディタの保存機能を使えば、通常はこのフォルダへ正しく保存されます。
  6. QLC+ 本体を再起動します。再起動後、追加ダイアログの検索に自作の機種名が現れ、ライブラリ品と同じように追加できます。

色を「使いやすく」するための下準備

第 7 回で扱う カラーピッカー(Click & Go) を活用するには、赤・緑・青のチャンネルがプリセットで Intensity Red / Green / Blue として正しくタグ付けされていることが前提になります。カスタム作成時にここを正しく設定しておくと、後の操作が一気に楽になります。


まとめ

  • まずはライブラリから探し、実機と同じモードで追加する。
  • 適合する定義が無ければ、Fixture Editor で実機のチャンネル表どおりに自作する。
  • 色操作を楽にするため、RGB チャンネルは正しいプリセットでタグ付けする。